メイキング・オブ「十番の夜」! パート1

フットボールライフ・ゼロの「十番の夜」の未収録部分を大公開! 【パート1】

※このコーナーでは、フットボールライフ・ゼロに掲載された好評企画「十番の夜」で紹介できなかった部分を紹介していきます。

未収録コーナー


※現役を引退したスポーツ選手の第二の人生についての話題の中で、えのきどさんが惜しみないサポートを続けるアイスホッケークラブ「日光アイスバックス」の選手が、引退した後にどのような人生を歩むのかという話の後、サッカー選手の第二の人生について語り合う3人。そして話題は、アイスバックスでの営業の仕事の話に移っていく……。


登場人物;
=えのきどいちろう  =中山淳(編集長)  =後藤伸二(本誌スタッフ)


 プロ野球選手はいちばんお金の面で恵まれてますよね。もちろん、お金がよくてもプロの世界に入った後は、どうなるかわかんないですけど。

 ただね、現役時代に人脈がある選手は強いよね。

 それは感じますね、僕も。サッカー界でも、現役の頃から色々なところに顔を出したりとか、そうやってる人は、引退後も結構上手く行ってる気がしますね。

 それとか、大学の縦関係がある人。やっぱり高校出でプロに入ってきた選手より、例えば早稲田のホッケー部なんかだと、後々OB会とかがあったりして。そういう部活のOB会もあるし、学校全体のOB会なんかもあるしね。だから、そういうところに顔を出して、例えば「スポンサーになってくれませんか?」みたいなことを言ったりすると、意外とそこで仕事のつながりができたりする。バカになんないよね、そういうことは。

 早稲田なんて、各界で働いている人がいっぱいますからね。

 大学出ることについて、意味なんかないって思ってましたからね、僕は。自分の人生で考えると、ほとんど意味がないので。

 でも、えのきどさんは大学のときに書くことを始めていたんですよね?

 確かに始めていたけど、学生じゃなくてもできるもん(笑)。

 そうかそうか(笑)。

 だから、あんまり関係ないなって思っていたんですけど、そういうこと。でも選手のそんな様子を見ると、なるほどなって思って。だって僕がOB会とか出るわけないじゃん。

 でもあのときの中央大学の人たちで、えのきどさんをはじめ、こういう世界で働いている人っていっぱいるわけですよね。

 そうですね。

 でもそれは、どこの大学に行っても良かったんじゃないですか?

 ああ、そうか。

 そう、どこの大学行っても良かった。

 確かに、それでどうこうじゃないですもんね。

 それで僕は仕事をもらってないし(笑)。

 そうですね。しかもえのきどさんの仕事の場合、別に引退もないですもんね。

 まあね。だから、本当に仕事を始めてから今まで、営業ってしたことないからさ。何かひとつ仕事をやって、そしたらそれを見てた人がいて電話かかってくるんですよ。

 凄いなあ、それも。

 だから、凄く恵まれてますよね。いや、僕も営業とか行くんですよ、ネクタイ締めて。

 アイスバックスで?

 そう。で、アイスバックスどうっすか、みたいな。ほとんど戦力にならないんですけど(笑)。

 急にぎこちなくなったりして(笑)。

 ネクタイ締めるんですか?

 そう。で、選手らと一緒に行くんですけどね。でも、選手はセールスマンとしては優秀ですよね。セールスマンっていうか、やっぱり話に実感があるからね。その世界のことを実感を持って語れるので、やっぱり優秀ですよね。

 心の底から営業できますもんね。

 僕は違う話とかしてますからね、雑談とか(笑)。でもね、本当に大変なんだなって思いますね、そういうの。

 セルジオさんも営業やるんですか?

 セルジオさんも要所ではやりますね。セルジオさんが営業について行くと、やっぱり凄いんですよ。記念写真なんかを撮っちゃうからね、社長さんが「お願いします」って(笑)。

 それは、クラブにとって武器ですね。

 記念写真撮って社長室に飾っちゃったりしますからね。色紙持ってきてサインしたり。それは凄い強いよね。

 そういう意味では、ある程度知名度のある人が、そういうところに出るのは大事かもしれないですね。

 イベントは凄い充実してますね。何か凄い華やかなチームだなって思います。セルジオさんが毎試合ベンチにいるし(笑)。

 そういう意味では、地元の人の夢になりますね。

 まあね。わかんないですけど(笑)。

 チームグッズもあるんですよね?

 ええ。でも、わりと地味なものが多いんですよ。まあ、今後はもっと拡充していきたいんですけどね。グッズの難しいのは、僕らは失敗できない、ということなんですよ。だから、もの凄い手堅い、オンデマンドな感じのものとか、そういう本当に確実に売れる数しかやんないですから。

 そんなに在庫を抱えられないですもんね。

 ライセンスみたいなヤツはいいんですよね。売れたヤツだけパーセンテージで下さい、みたいな。在庫を抱えたり、回していくのはそっちでやってください、とかいうやり方ですね。今度、ドラ焼きをやることになったんですけど、宇都宮のドラ焼き屋さんがやってくれるんですよ。

 アイスバックスドラ焼き!

 なんか、温かいのか冷たいのかよくわからない(笑)。

 ライセンスは別に在庫ないですもんね。でも楽しくやってますね、いいですね。

 楽しくやってますよ。そう、スポーツを見る特等席ではありますよね。選手ひとりひとりの、コイツはこういうヤツなんだなっていうのが、もうすごく間近なところで見れるわけですから。

 それで、強豪相手にアップセットとかやったりしたら、エクスタシーの度合いが違いますよね。

 本当。一昨年、あの王子製紙に勝ったことがあるんですよ。古河時代を通しても、うちが王子製紙より上になったことなんてないんですけどね。で、それをやっちゃったんですよ。だって、サッカーで言えば水戸がレッズに勝ったみたいな話ですよ、これは(笑)。

 そうですよね。

 で、そのときに思ったんです。全5試合あって、3勝したら勝ち抜けなんですけども、最初の2試合は苫小牧のアウエーでやって勝って、それから地元に戻ってきて。で、地元でも勝ってあの王子製紙を退けたんです。もうそのときは、地元紙の記者やカメラマンとか、選手や監督とか、ファンはもちろんなんだけど、氷上整備のおじさんとかも泣いてるんですよ。アリーナで泣いてる率100パーセント、みたいな(笑)。とにかく凄いことになっちゃって。あれは面白かったですね。

 いいですね、それが肌で感じられて。


≪パート1 了≫

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