沖縄話あれこれ 第12回 「ひざまづく」

このコーナーでは南国・沖縄出身である編集部のスタッフ:Sが、知っていればちょっとだけ得をする(かも)沖縄にまつわる話を、毎回テーマを変えて紹介します。会話のネタにするも良し、ひまつぶしでも良し。まあ軽い気持ちで覗いてみてください! 

沖縄話あれこれ


テーマ:【方言 その3】 「ひざまづく」

みなさんは「ひざまづく」と聞いて、どんな体勢を頭に描きますか?
多くの人は片ひざ(または両ひざ)を着いた格好を描いたと思います。時代劇などで忍者が主に対して「殿! 敵軍は……」と戦況の報告をしている姿、あるいは人々が神様に「主よ、我を許し給え」なんて懺悔している、あの姿が「ひざまづく」ですよね。

しかし、沖縄で「ひざまづく」というと、それは「正座をする」という意味になります。
例えば沖縄の家庭で、親が子どもに対して正座を促すときは「●●ちゃん、ひざまづきして」という風になります(「ひざまづいて」、とならないのが不思議なところ)。

「正座」と「ひざまづき」が、どこでどう食い違ったのかはわかりませんが、沖縄では、かしこまったり、あるいは、あらたまった場所では、皆一様に「ひざまづく」ことになります。

また沖縄では、この「ひざまづく」を方言だと思わずに大人になった方も多いと思います。というか、未だに「正座=ひざまづき」だと思っている人も結構いるかもしれません。何を隠そう、私も高校生くらいまではそう思っていたクチですから。

正座がひざまづきと呼ばれているならば、本来の意味での「片ひざを着く」を沖縄の人は何と呼んでいるんだ、という声が聞こえてきそうですが、それはですね、えーっと……、実は私もよく知らないのです。

というわけでちょっと調べてみました。
いくつかのサイトを見てみると、どうやら「トゥンタッチ」が「片ひざを着く」とか「ひざまづく」の姿勢を指す沖縄の方言らしいです。

「トゥ、トゥンタッチ?」

これは間違いなく初耳です。私が生まれて一度も使ったことがない方言です。
念のため母親に確認してみたところ、「トゥンタッテ」だと、母親の故郷の宮古島の方言で「ぼうっと立っている」という様を表しているそうです。例えば、日常会話で「あんた、トゥンタッテないで(ぼおっとして立ってないで)、こっちに来て座りなさい」という風に使うそうです。

でも、これだとひざは床に着いていないということになります。そのあたりのことを母親に聞いてみても「宮古と沖縄(本島)では方言が違うからわからないさー」と、結局答えは出ず仕舞い。このように、同じ沖縄といっても地域によって使っている方言が違うということは往々にしてあることなんです。

うーん、何が正解なのかわからなくなってしまったのですが、今回の結論としては「正座=ひざまづき」が沖縄スタイルで、また、一般的な「ひざまづく」を沖縄の方言では「トゥンタッチ」などと呼んでいるということです。


スタッフ:S

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