メイキング・オブ「十番の夜」! 第2弾 パート9

フットボールライフ・ゼロvol.2の「十番の夜」の未収録部分を大公開! 【パート9】

※今回からは「フットボールライフ・ゼロ vol.2」の誌面ではお伝えすることができなかった「十番の夜」の未収録部分を公開しちゃいます!

未収録コーナー


※「記事を書くことでチームに良い影響を与えることはできるのか?」という海江田さんの質問について論じる4人。そして、その後にえのきどさんが力説した「出来事遭遇力」とは一体どんな力なのか? 今回はいつにも増して真面目で深いトークが繰り広げられます。


登場人物;
=えのきどいちろう  =海江田哲朗  =中山淳(編集長)  =後藤伸二(本誌スタッフ)



 海江田さんはヴェルディの監督は誰になって欲しいという希望はありますか?

 これからですか?

 これからですね。高木監督が始動したばっかりなんですけど。この人が来てくれたらいいなとか。別に緑の血が流れてなくてもいいんですけど。

 前から言っているのが、本人はあまりその気はなさそうですけど、北澤さんがいつかやってくれないかなと。ただ、「北澤さんは賢い人だからわかってるよ、自分の価値を下げるようなことはしないと思う」っていう声も聞きますけど。

 武田さんが監督になったらそのときはどうします?

 そのときはそのときで、もう面白がるしかないんですかね(笑)。でも何となく難しいかなっていう予感もするんですよね。ただ、ヴェルディの監督になるハードルって案外低いんですよ。だからちょっと成果を出すだけで評価は急上昇するかもしれないですけど。

 なるほどね、無理だろうと思ってた人が案外頑張った、みたいな。

 そう言っちゃうと武田さんに失礼な話ですよね、日本代表にまでなった人ですから。でもヴェルディがOB人事にこだわってきたことに問題があるのかなとも思いますけど。これはジャイアンツの場合も同じなんですけどね。

でもそれで納得するらしいんですよ、クラブの上の人たちは。お金を出す側は「この人はヴェルディ出身だから任せよう」ってなるんです。高木監督も短い間でしたけどヴェルディでプレーしてましたし。

結局、クラブを納得させる材料っていうのは、その人が優秀であるかとか、こういうプランを持っているとか、人となりっていうことよりも、まずはヴェルディのOBであるということなんでしょうね。

 クラブがそういう体質なんですかね。

 あとは元日本代表で知名度がある人物とか。

 あと、監督の報酬の問題もあります。ヴェルディはどちらかと言えば低い方ですし。今年は他のクラブもそういう傾向が強いですね。

 そうすると鉱脈は尽きますね。野田朱美監督ってのはどうですか?

 野田さんね(笑)。

 誰かいないですかね?

 いや、あれだけのクラブですよ。いないことはないんじゃないですか? 岸野さんもいますし。でも読売出身で監督として成功している方って意外に少ないんですよね。

 ほとんどのOBは監督を歴任したんじゃないですか、小見さんもそうだし。

 小見さんは良いんじゃないですか?

 小見さんは一度監督をやったことがありますね。シーズン途中で。そうなると残るはやっぱり武田さんじゃないですか。

 ま、そんなことを俺たちが話し合ってもね(笑)

 話は変わるんですが、ライターがチームの記事を書くことでそのチームを強くすることってできると思いますか?

 うーん、それはできないですよね。

 そうですか。でも、僕はどこかで考えているんですよね。書くことで何かしらの影響というか、その人の言葉を残すことができて、その言葉が上手いこと転がっていって。そして、その人が良い仕事をするようになって、結果的にチームが強くなると。そういう転がり方もあるんじゃないかって。思い上がりですかね。

 やっぱりそれは相当難しいでしょうね。

 では、書くことで影響を与えることって、どんなところにあるんでしょうね?

 簡単なことですけど、良い事は良いねって書くこと。そして、ダメなことはダメだと書き続けることしか僕は思いつかないですね。

 僕の場合は、みんなが思ってることに名前を付けてあげる。あるいは言葉にしてあげる。それはサッカーに限らずなんですけど、そこにあるものに名前を付けてあげるっていうようなことはできると思うんです。そしてその言葉によって、さらにみんながギューってなっていくような感じのときはあると思いますね。

例えばレイソルがJ2に落ちたときはそういう感じでしたね。僕が何かしたわけではないんですけど、何かそこにあるものについて僕が言葉にするっていう感じはありましたね。これはひとつの役目なんですけど。今年は新潟がそういう感じになったら良いなって思ってますけど。

 ちょっとお聞きしたいんですけど、ああいうのって、何か匂うんですか? えのきどさんはあのとき「柏を見よう」って言ったじゃないですか。何か理由があるから「やっぱり行くしかない」ってなるんですか?

 解析して理由を後付けすればそうなのかも。例えば石崎さんが来るとか、柏の前のシーズンを見ていて非常に思うところがあるとか。でも、それには理由があるんですけど、流れですよね、何かよく分からないけど。カメラマンの方でもそうなんですけど、「出来事遭遇力」ってあるんですよ。

 「出来事遭遇力」ですか?

 ええ。これは絶対にあるんですよ。例えば、以前篠山紀信さんが言っててびっくりしたんだけど、「俺が現場に行ったら晴れる」って言うわけです。天気が悪くて雨が降っているようなときでも、篠山さんが現場に行って撮影に入ると雲間から光が射したりして。「ほら、オッケー」みたいな。

報道カメラマンはまた特殊だけど、一種動物的な感覚がある人もいる。要するに出来事に遭遇できる力があるかないかっていうことなんだよね。そういうスペシャルなものがあるかないかって、これはもう能力に近い世界なんですよね。ライターにもある程度は出来事遭遇力ってあると思いますよね。雨男、晴れ男みたいなもんで。

 うん、あるでしょうね。でもあんまりそう匂いを意識しても実はダメだったりするかもしれないですね。普通にしていても遭遇するかもしれないし。これはもう巡り合わせですよね。

 海江田さんも巡り会わせだったら、そのときは行動を起こすでしょ?

 そうですね。

 そうですよね、巡り会わせなんですから(笑)。



≪第2弾 パート9 了≫

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